龍王@出雲 つけ麺(伊勢海老)

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 出雲を代表するラーメン店の一つとして広く認知されるようになった出雲市上塩冶町のらあめん龍王に久しぶりに行く機会がありました。到着したのは日曜日の昼1時半ごろ、この辺りのラーメン店には珍しく2組6人が店の前で行列を作っていました。関東の有名店で数々の行列を掻い潜ってきた経験とラーメン店という事で一件当たりの食事に要する時間はさほどでも無いという計算から10分かせいぜい20分程度の待ち時間と高を括って行列の最後尾についたのですがこの後結局40分待つ羽目になりました。行列している間、他に何組か行列を見て諦めて帰る客がいる一方、店内からは外に出る人の姿はほとんど無し、行列に着く前から店内の人たちはそこにいたとすると、ラーメン一杯食べるのに何故1時間近くもかかるのか、そんな疑問を持ちつつの入店となりました。
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 つけ麺(伊勢海老)(700円)です。以前から麺ある記山陰松江のラーメンで紹介されていて何とか一度食べてみたかったのがようやく実現しました。中細の自家製麺にロースト豚のようなチャーシュー、玉子、ワカメ、モヤシ、海苔のトッピング、そしてつけ汁は鮮やかなオレンジ色の如何にも海老味噌を思わせるつけ汁です。特筆すべきはやはりスープでしょう。ブイヤベースを思わせる濃厚かつ上品な海老味噌の風味が口の中を支配します。これだけしっかりした海老味噌の風味を出そうと思えば相当のコストがかかろうかと思われますが、そう考えると700円という価格は破格と言ってよいでしょう。つけ麺には太麺と言う暗黙の決まり事があるようで自家製中細麺については多々議論もあるようですが、個人的にはつけ麺、特にこのようにスープを食べさせるつけ麺ではにはスープが良く絡む細めの麺の方が適しているのではないかと思います。見栄え、味、オリジナリティーともに大変優れた一品で余程海老嫌いでなければ是非一度味わっておきたい一品です。
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 こちらは定番の塩(480円)です。前回訪れたのは2007年1月とずいぶん昔の事になりました。この時も確か塩を頂いたのですが、流石に盛り付けもずいぶん洗練された物に変わりました。前回の味は正直あまり良く覚えていないのですが今回あらためていただくと、特に魚介スープの部分に特徴があるように思いました。一言で言うと白身魚の澄まし汁のような上品な和風テイストを感じます。どこかの料亭で出てきそうな味わいは高級感を感じます。恐らくそれ相当にコストをかけて作られた味かと思いますが、これで480円は何か気の毒のような気もします。値段では推し量れないハイレベルな一品と感じました。
 ところで、最初の疑問に戻りますが、何故一件当たり1時間近くもの時間を要するのか、店内に入ってみて理由は明らかになりました。事実、私たちの前に並んでいて20程前に入店したグループが店を出たのは私たちとほぼ同時でした。原因はコミック。食べる間、ずっとコミック片手にチビリチビリとついばむように食べています。また、食べ終わった後も読み終わるまで席を立たない客もいたりします。これが店の回転を悪くしてしまっているのではないでしょうか。また、おせっかいかもしれませんがこのような食べ方で本当に旨いラーメンを味わえないような気がします。もはや、出雲の名店と言っても誰も憚らない龍王、コミックに頼らず味だけで十分に勝負できるのではないでしょうか。

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by emozione | 2008-08-17 14:10 | 松江以外の島根県