さよなら勝美屋

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2007年7月31日、とうとうこの日がやって来てしまいました。本日をもって勝美屋が半世紀の歴史に幕を下ろします。お昼前に自転車で出発、途中で花屋さんに寄って花を買って雑賀町に直行です。薬30分かけて到着したときには店の前には10人ほどの列がありました。とりあえずおっちゃんに花を渡してまだ食べられるか尋ねたところ何とか大丈夫との事、最後の一杯をいただくことにしました。
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列に並ぶ事約半時間、席に座って約半時間、最後のAラーメン濃いめを待ちます。この間隣に座ったお兄さんが、運ばれたラーメンを見て「これが最後か」と感慨深げにつぶやいた後ラーメンに一礼と合掌をして噛み締めるように食べているのが印象的でした。食べ終わって「ごちそうさま」と合掌する姿に熱い物がこみ上げるのをこらえなければなりませんでした。
そして運ばれた最後の一杯、心して味わうことにしましょう。綺麗に白濁したスープにモヤシとネギとメンマ、そしていつになく分厚いチャーシューが一枚。半世紀変わらないスタイルです。豚と鶏の濃厚なスープ、豚骨+鶏白湯と言ったら良いのでしょうか、有る意味最先端のスープなのかも知れません。一時薄くなったと言われた事も有りましたが息を吹き返したようにしっかりとした味わいに戻っているように感じました。今朽ちようとしている老木から一本の新芽が芽吹いて可憐な花を咲かせようとしている様に感じたのは私だけでしょうか。
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最後の一滴まで心して味わった後精算に向かうと、おっちゃんが「今日はええけん、花貰ったけん。」とどうしても代金を受け取ってもらえません。仕方なく「長い間ご苦労様、いつまでもお元気で」と伝えるとおっちゃんがハグしてくれました。
本当にお疲れさまでした。いつまでもお元気で。
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帰る頃には最後の注文が終わって店の前から列は消えていました。
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by emozione | 2007-07-31 19:35 | 松江市内