今回は山陰を中心に多店舗を展開する拉麺屋神楽の境港店です。豚骨を中心に定番の拉麺を提供する山陰では最大と言っても良いチェーンですが、以前にも長崎風チャンポンなど季節限定で興味深いメニューをリリースしてきましたが、今回は沖縄そば風のソーキ肉そばです。某沖縄料理専門店が閉店して山陰で本格的な沖縄そばを食べる事がなかなか難しくなりましたがそんな中意外な所で沖縄そばがラインナップに上がったと言う事でさっそく行ってきました。この日は直前まで米子で所用があったため米子の店舗も考えましたが帰り道と言う事で「境港店」に。21時前の時間帯でしたが入店すると待合席で待つように指示されます。よく見ると店内には確かにそれなりに客が居るのですが半数以上は空席、しかしすぐに通されないのにはどうやら事情があるようでした。それぞれの席が全て食べ終わった物の片付けができていない。ホールには2人の人員がいるのですが、観察してみるとどうも動きに無駄が多い。例えばある机を片付ける時に食べ終わりの食器を重ねて手で持っていくのですが全部を持ちきれなくてコップなど一部が残った状態に、それを戻って片付ければ良いのですが一旦離れるとそれを残したまま別の注文を持って行ったり他の注文を聞きに行ったり。周りは中途半端に食器が残った机が一杯という状況でした。そして注文をお願いしてもちょっとお持ち下さいと注文票をカウンターまで取りにいってそのまま別の注文品を運んだり動きに一貫性がない。何かをする時にはそれを最後までするとか片付けにはお盆を持って一度で済むように工夫するとかいちいちカウンターまで注文票を取りに行かなくても良いように持ち歩くとか何かもう少し効率的な動きが出来ないものかと感じました。
肝心なソーキそばですが、自分の思っているソーキそばと比べると、やや塩気が強めだったり鰹の風味がもう少し欲しい感じだったり紅ショウガが入れすぎ、というかテーブルに紅ショウガが置いてあるのならデフォで入れるのではなくオプションで入れるようにすれば良いんじゃないかと言ったツッコミはありましたが、それでも沖縄そばの雰囲気をしっかり感じられるもので、これが身近に気軽に食べられるなら十分ありじゃないかと思える仕上がりでした。特に麺は平打ち麺で名護あたりの麺の形状に近いようですがこれがなかなかしっかりした麺で、恐らく自家製麺と思われますがこの麺が出来たから沖縄そばの発想が生まれたのかなと思えるようななかなか魅力的な麺でした。長崎チャンポンの時も最初のリリースから次第に進化して最終的には素晴らしい出来に仕上がった記憶があり沖縄そばにも更なる進化が加わってあわよくば定番化して貰いたい物です。それだけにオペレーションが少し残念でしたが多店舗でも同様なのかどうか分かりません。ソーキそばについてはできれば別店舗でもう一度食べてみたいと思います。