さいを食堂@御来屋

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かなり以前から把握はしていたのですが日曜休業、昼のみ営業という高いハードルが訪問の機会をなかなか与えてくれなかった「さいを食堂」、この日昼の予定がなかったので意を決して高速を飛ばして行って参りました。JR御来屋駅前、創業60年の歴史遺産級食堂です。まずはその見事な外観に圧倒されます。よくぞ現役で残っていてくれたと感動すら覚えます。内部も決して期待を裏切りません。雑然とした店内には骨董品と言っても良いようなパイプ倚子、ストーブの上には銅の薬缶、テーブルの上には牛乳瓶に生けられた色あせた造花のチューリップ・・・
しばらくして店主のおばちゃんが奥からでてきて「ラーメンでいいですか?」一言。「ハイ」と答えてしばらく待ちます。しばし、昭和の空気を楽しんだ所にラーメン登場です。透明に近い色合いの薄いスープにウエーブ麺、ネギ、もやし、豚バラと、ここのラーメンの一番の特徴、半切のウインナーが乗ります。スープは鶏ガラと豚ガラ(店主の言い回し)だそうですが、動物系はあまり主張せず一見何のスープなのかが判然としない中に昔のラーメンらしい味わいがしっかりと伝わります。50年以上変わらない製法で作られてきたそうで今風のラーメンにはない古き良き味わいです。
折角なのでうどん(280円)も食べてみたかったのですがこの日はうどんはお休みだそうで残念。なんでも山陰道名和-中山間の開通でばったりと客足が途絶えてしまったとの事。そんな事からおばちゃんの昔話が止まらなくなりました。なんでもJR御来屋駅は御来屋-米子-境港を結ぶ官営鉄道の始発駅として山陰では最も古い歴史(1902年開業)を持つ駅だそうで、かつては物流の起点として栄えたそうです。駅前には3軒の飲食店が並び客足も絶えなかったそうですがやがて山陰本線の開業とともに通過駅となり駅前も徐々に寂れ店も1軒また1軒と姿を消し今ではこことタバコ屋が残るだけとなってしまったそうです。さらに最近それに追い打ちをかけるように山陰道が開通しそれまで駅前を迂回していた車が素通りをするようになり一気に客足が減ってしまったそうです。そういうおばちゃんの姿はどことなく寂しげでした。せめて日曜営業してくれたらもう少し頻繁うかがう機会もあるのに。この貴重な食堂遺産がいつまでも続く事を願ってやみません。
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by emozione | 2014-01-23 12:30 | 鳥取県内その他