中国料理 大勝軒@新川(茅場町)
創業1914年、東京最古の現存するラーメン店として知られる大勝軒@新川です。某番組で東京ラーメンのお初店として紹介された店です。店のホームページによると現店主の祖母が大正3年日本橋浜町に創業、22年前に独立し八丁堀で12年営業した後10年前に現在の茅場町に移転とあります。独立移転とある時点で現店舗が旧店舗と同一と見なして良いのかどうかの疑問はありますが東京ラーメンのルーツを訪ねる度の締めくくりとしてお邪魔しました。ちなみに有名な池袋大勝軒の一派とは全く関係は無いようです。
店は東京メトロ茅場町駅から南東方向へ300m程度、徒歩3分ほどの距離です。お昼ちょっと前の時間帯でしたが店内は近くのオフィスから来たと思しきサラリーマン達で賑わっていました。4人掛けのテーブルしかないため混雑時、一人客は相席となるようです。この時もテーブルは全て埋まっていた為、一人で食べていた50代ぐらいのおじさんの向かいに相席で着席です。実はここの名物はラーメンではなくてレバ野菜丼(卵黄のせ)というメニューで丼飯の上にレバー入り野菜炒めを乗せて真ん中に卵黄をあしらった一品で、写真を見るといかにも旨そうで心が動くのですが、ここはじっと我慢で「わんたんめん」(680円)をいただく事にします。
「わんたんめん」です。醤油系スープに中細麺、チャーシュー、メンマ、ネギ、ワンタンのシンプルなトッピングです。変わっているのはチャーシューとメンマ。チャーシューは赤色の色素で着色されて妙に赤さが際立つチャーシュー。このようなチャーシューを昔はよく見かけた気がしますが最近あまりお目にかからなくなりました。そして、メンマは酢漬けなのか何かの間違いかと思うぐらい妙に酸っぱいです。ワンタンは抑え気味の味付けでスープは中華料理屋さんで良くある薄口あっさりタイプ、良し悪しは別としてこれがラーメンと言う食べ物の原点だとすれば、如何に今のラーメンが多くの人の手で努力や試行錯誤を経て現在の姿になったかが想像されます。そういう意味ではラーメンの歴史を知る上で貴重な一杯と言えるのかも知れません。
店名 中国料理 大勝軒
TEL 0066-9679-36339 (予約専用番号、通話料無料)
03-3553-1058 (問合せ専用番号)
住所 東京都中央区新川1-3-4
営業時間 [月~金] 11:00~15:00 17:00~22:30(L.O.22:00)
[土] 11:00~14:00
定休日 日曜・祝日
席数 32席
駐車場 無
全面喫煙可
by emozione | 2010-08-30 11:30 | 関東