ラーメン若月@新宿想い出横丁

f0088954_16314135.jpg

大都会新宿のど真ん中に時代の流れが止まった空間があります。戦後、焼け野原となった新宿は駅西口付近に露天が集まり、次第にバラック作りの闇市へと姿を変えていきました。やがて昭和20年代の前半には数百件規模に拡大し最盛期には甲州街道から青梅街道までの全長500mにわたる一大商店街へと発展していきました。しかし、昭和30年代半ばより駅周辺の再開発が始まり、多くの店が立ち退きとなり姿を消しました。最終的にパレットビルから青梅街道までの区間だけが取り残され現在に至ります。戦後の闇市時代の面影を色濃く残した一角「思い出横丁」です。
f0088954_16314122.jpg

現在80店ほど並ぶ店はそのほとんどが飲食店です。中央を貫く中通りに面して焼き鳥や串焼きの店が並び、仕事帰りのサラリーマンたちがビールジョッキを片手にする光景が垣間見えます。そのまんなか辺りに若月はあります。
f0088954_16314252.jpg

1948年創業、創業当時の建物で営業している店としては東京でも最古の部類に入ります。狭い間口にカウンターのみ15席、隣とくっ着くように置かれた赤い丸椅子がステキです。
f0088954_1631403.jpg

下がり壁にメニューが並びます。ラーメンと焼きそばが看板メニューですが餃子もなかなか旨いと評判です。一杯飲みたいのは山々でしたがこの日はラーメンで我慢です。あとで、せめてワンタンメンにすれば良かったと後悔!
f0088954_16314176.jpg

ラーメン、値段は奇跡の450円。注文を受けてからの作業はかなりぞんざいですがここではむしろ味になっているのかも知れません。かなり幅広で少し縮れた平打ち麺は自家製だそうで、全て店の二階で打っているとの事です。意外に腰が強く、どことなく名古屋のきしめんを思い起こさせます。スープは先頭に豚が香る昔ながらの醤油スープですが決して味にぞんざいな印象はありません。場所柄、酔い客相手と言う事もあってライトな作りになっていますが古き良き東京ラーメンの味わいを今に伝えています。新横浜ラーメン博物館をはじめ全国に昭和の町並みを再現したテーマパークが作られ場所によっては入場料すら必要の折、大都会の真ん中にこのような昭和の遺物が現役で残っているのは正に奇跡、歴史的文化遺産として保存しても良いのではないでしょうか。

店名 ラーメン若月 (わかつき)
TEL 03-3342-7060
住所 東京都新宿区西新宿1-2-7
営業時間 11:00~翌1:00
定休日 日曜日
席数 15席 (カウンターのみ。)
駐車場 無
全面喫煙可


[PR]

by emozione | 2010-08-27 21:50 | 関東